現在は当然スマホを使っているERIですが…
実はまだ、何年も前に使っていたガラケーを目覚まし代わりに使っています。
その中には、メールも当然保存されていて。
ひょんなことからお近づきになれた、仲村さんとの初期のやりとりも残されています。
その後、ガラケーからスマホに替え、再度ガラケーへ戻ったりと紆余曲折がありましたが(笑)
先日、何かに呼ばれたように
その古いガラケーのメールの送受信記録を眺めていました。
仲村さんからは、合計で600通以上のメールを受信していました……
思えば、あの方はほぼ毎日、その日あった出来事や思ったことなどを
短いメールで送って来られていたのです。
ご長女さん曰く非常に気難しい孤高の役者であられた彼の方ですが、どういうわけか私の言動がいたくツボに入ったらしく、しげしげとご出演作やお気に入りの古い映画のビデオを送っていらして、私の感想を聞きたいとおっしゃいました。
(私のお返事や感想については、弊HPに掲載されているものが一部あります)
うーん……(笑)
私も、自分で自分は相当変わっていると思っているのですが、その変わり具合がちょうど秀生さんのそれとリンクしたのだと思う他ありませんね。
おっと。
オリジナルの島さんファンの方からすれば
「島さんが変わってるとか有り得ない!」みたいな事になりかねませんので、
これ以上の暴露は避けますが…(いや、これまでもかなり暴露してる気がするけど)
(^^;)
まあ今さらですが
アニメのキャラクターや劇の役というのは、作りものです。
作られた設定通りに役を動かすのが、中の人の仕事。
役者イコール劇中のキャラクター、ではありません。
仲村秀生さんは、島大介ではないのです……
島大介のイメージで見られても困るなあ。
それがあの方の本音でした。
夢を見続けるのは悪いことではないのですが
演じたキャラクターの印象を重ねられることを苦痛に感じる声優さん俳優さんは、少なくない。それが真実だと言うこと、どうか心に留めておいて頂きたいです。
そこへいくと、
これは秀生さんご自身からも聞いた話ですが
冨山さんは「ファンのひとは僕を古代進に重ねて見ているのだから、それに応えないと」というスタンスでいらしたと。
ホント、あのお二人は古代と島、の真逆でしたよね(^^;)
冨山さんにはお会いしたことが無いので真相は解りませんけれども…。
うわっと。
またぶち壊しな発言をしちゃいました……スミマセン。
お預かりしたままお返しできなかった秀生さんの台本が、まだ手元に数冊あります。
ご家族から、どうぞそのままお手元に置いて故人を偲んでくださいとお許しを頂いたものです。
タイトルは「十月のミサイル」
豪華なキャスティングで、演じていてとても楽しかったと仰っていました。
(主役は納谷悟朗さんでしたが、準主役を秀生さんがアテておられました)
そういえば2014年の3月に、私はお誕生日プレゼントとして、3月のカレンダーをお作りして差し上げたのです。
ご出演作やお気に入りの作品をならべた、日めくりカレンダーです。
↑ここに挙げたのは全部じゃないですけどね。
ちゃんと島さんと力石徹も入れましたよ。
特に、お誕生日の9日には、おそらく一番気に入っておられた「風と共に去りぬ」を使いました。
もはやトリビアの域ですが、JALの機内上映版の「風と共に去りぬ」のレット・バトラーは秀生さんが演じておられたのです。アトランタ便が就航するときの機内上映版だったそうですから、本邦初公開劇場版の上映よりも先、ということですよね。
島大介の声でスカーレットを口説くレット……
ドキドキしますよ〜〜〜。
そう言えば秀生さんも、レット・バトラーみたいな口髭を生やされていました。
「でも、ボクは帽子を取ると蛍なんだけどねえ」
なんて自虐ネタもおっしゃってましたけど(^^;)
あくまでも、ご命日よりも
ERIはお誕生日の方を覚えていたいと思っています。
故人を偲ぶのは命日となぜか決まっていますが、
ご本人にしてみれば「なんで?」って感じじゃないでしょうか。
人が何かを楽しんだり喜んだり、戦ったり許したりできるのは、生きている間だけです。
生まれた日を記念する方が、ずっと活き活きしてるじゃないですか?
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