監督が違えば、演出も大幅に変わります、そんなのアタリマエなんだけど…
これ見てくださいよ。
ニコ動なんだけどさ…
すごい良くできてるの。
2199の第2話の発進のシーンを、初代の劇場版の音源で作ったもの
絵は2199、
音(音楽から声からSEから全部)は旧作劇場版、
でどなたかが作った動画。
いやあ、すごく良くできてる。
***
ここから下は、またしても暴言三昧なので「つづき」に放り込みます…
[10回]
このところ、おにーさんの入ってるU-Nextって動画サイトで2199が見放題になってるもんで、私もボチボチ2199を観ているのですがあ。
2話の発進のシーンで、やっぱり感じた
「軽さ」
「決定的な、SE(効果音)と音楽の殺し合い」
が気になる気になる……
押し並べて、2199は
旧作の紙芝居テイストをリメイクして奇麗な最先端アニメに仕上げている、
この点で、総合的に素晴らしい出来だと思うんだが、
ケチョンケチョンに駄目なのが演出、なのね。
うん、ホンットダメ。
間の取り方とか音楽の入れ方とかが、何かがどうにも拙い。
うーん…
確かに、Part1のリアルタイム世代は成長期に他に大して娯楽の無い中、カルチャーショックとも言えるオリジナル第一作を見ている。
だから「お袋の味」的に「何でも許容する感覚」でオリジナル第一作を評価しがち……なのは否めない。
だーがー、
それを差し引いても、旧作の演出は高レベルだと今さらながら痛感するのですよ。
2199は、「寄せ集め」感がすごい…
旧作の描写をそこここにちりばめながら、キムタクの実写映画版もかなり気にしてるのがビンビン伝わって来る。特に美術方面にそれは現れてる。
寄せ集め、いや、実はそれは悪くはないのよ…
悪くはないのに、全部が寄せ集めのまま進むもんだから、調和がないの。
箇条書きみたいな感じ、とでもいうのかな。
箇条書きを読み上げてるような進行…それが「軽い」と感じる原因なのか…
ただ集めりゃ良いってもんじゃないでしょ、ハーモニーを奏でて欲しいじゃん、集めるのならさ!それが集める意味でしょ?!
未知の文明の助けを借りて発進する、その危うさを演出したのが、
旧作の「エンジンがかからん」というエピなのだが
2199ではその辺りもそつなくこなし過ぎていて、危機感ゼロ。
まあ、百歩譲ってエンジンかからん、みたいなアホな枝葉は落としたとしますよ?
その代わりに電力供給がどうの(これも実写版意識しただけ)というのが入ってるから。
でも、その後の、
主砲発射時。
2199では発射音(SE)と音楽が殺し合ってるんですよ。
これ、初見でも(私は先行上映会行ってるので、その時には会場の音響の悪さのせいだと思ってました)劇場で改めて観ても、テレビで観ても、今またもう一度観ても、やっぱ確信。
ただただ、SE(効果音)と音楽の挿入の仕方、使い方が下手なだけなの!
バカなのか耳悪いのか?
いや、演出が下手なんだよ…
あとね。
曲のスタート地点が、やっぱりこの劇場版の初代宇宙戦艦ヤマトが最高ね。
(曲名を忘れちゃったんだが…)
初代劇場版では、ヤマトが艤装を解き始め、船体を起こすところから曲を入れている、この技量がやっぱりすごい。
(ちなみにテレビ版の初代は別の曲を使っているんだけど、やっぱりチープ。ここの曲を劇場版で差し替えた意味は大きい!)
戯曲と楽曲の相乗効果が作品を左右すると言っても過言ではないの。
かつて名作映画と言われた作品は、すべてこれがかなりの高レベルなのよ。
音楽の使い方をミスった作品は、やっぱりB級の域を出ない。
これも監督の能力の一部。
緊迫感を丁度いい尺で続けて、曲で解放する、
初代劇場版宇宙戦艦ヤマトの発進シーンはその超絶技巧が駆使されてるんだ、と改めて思う次第。
………
声優さんもなあ……。
2199の古代くんでも冨山さんの声は合ってるね…
でも、チャラスケは少し無理があったな(^^;)
沖田さんや徳川さん、相原くんも違和感無かったのが不思議。
あー。
超大型ミサイルが爆発したあと、またまたそつなく爆煙の中からヤマトが出て来てるじゃない?
あそこは実写版の監督が一番描写が上手かった、と思う。
でも、絵的には旧作のが一番奇麗な配色だった(笑)
ニコ動の画面でも、どなたかが
「庵野監督だったらこういう(すごい)のが拝めたのかも」みたいなコメントを書き込んでましたが…(「ナディア」でやってる、っちゃあやってるがw)
うぷぷぷぷ。
けど、私はそれについてのコメントは控えよう………
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COMMENT
素晴らしい!
ゾクゾクワクワク涙が出るほど素晴らしい!
今のメンバーをdisってないですよ。
旧作メンバーが素晴らし過ぎるんです…
。゚(゚´Д`゚)゚。
Re:素晴らしい!
声優さんもね。
私だって、否定はしないですけど……
実際に私も声優をやっていた期間が2年ほどあったので言いますが。
最近の声優さん、若手アナウンサー、ナレーションやCMでも、鼻濁音や無声音がちゃんと出来てる人、すごく少ないです……すごく耳触り。
仲村さんから直々に特訓を受けた身としては、ホンットにやるせないです…
もうかつてのような、聞きやすい奇麗な言葉の声優さんは少ないんだな、と。
これも時代ですかね……
倍率が高くなっているなら
そんな中、第一線で働いている声の仕事の人のスキルは半世紀前より大幅に上がってるかと思ったんですが、そうでもないらしい。
ところで、鼻濁音や無声音がちゃんと出来てる最近の人って例えば誰がいますか?
Re:倍率が高くなっているなら
実際に数年前(この年齢で)養成所からプロダクションへ在籍してた人間としての私見ですが…
かつての声優さんというのは『声優ではなく俳優だった』という点が、今の声優さんたちとの大きな違いであります。
「声優になりたくて声優になった」という世代は麻上さん辺りの年代から、ですが、それでも周りが俳優上がり(もしくは俳優兼業)の方たちですから、演技の基本はそりゃあしっかりしていらした。
今ではあちこちに「声優養成所」が乱立し、お金さえ出せば一応プロフェッショナルな授業は受けられる。でも、講師の年齢も下がって来ていて、かつての新劇俳優が基本として死ぬほどやっていたような、欧米から導入した演技のメソッドを教える講師も本当に減っている。
(それは仲村さんの感想でもありました)
大手のプロダクションでは、話題性のある新人を捜すことが第一になっていますから、会社が売ろうと思えば演技は二の次でもOK(信じられないような話ですが、それっぽい演技が出来れば音響監督はOKを出します)。
鼻濁音、無声音は、おそらくどこの養成所でも基礎として教えているはずですが、なぜそこんとこが怪しい人が第一線にいるかというと、上のような理由がひとつ、あるんじゃないかと思います(私見ですよ?)。
レッスンで出来ていなくても現場の音響監督がOK出しさえすれば良いので、売れてさえいれば注意もされません。洋画だと厳しい監督はまだ多いですが。(音響監督の質の低下も多少あるんじゃないかと思っていますが…あわわわw口が滑った)
スキルや質の話をする以前の問題ですよね。
なので、今声優になりたい人って、一体何を求めてなりたいんだろう?って思います。
演技力もスキルも自分を売るにはあまり役に立たない。まずは若さと見た目、声質、歌唱力、それっぽい演技、人気声優さんのトレース。その次に来るのが演技力、スキルだから。(よっぽど桁外れの演技力を持っている子ならあるいはそれが武器にもなるでしょうが、大体そういう子は変わったコなので、良いマネージャーに見いだされなければそこでお終いです)
こういうこと、あまり大きな声では言えない内容なので(笑)この辺にしておきましょう…
鼻濁音無声音がちゃんと出来てる最近の人…もちろん、いなくはないです。敢えて誰、なんてことは言えません。
耳障りな例を挙げると、きりがないですが…(深夜アニメに多いんですけど、「〜〜です」の「す」が有声音になっちゃってて「ですェ」ってなってる若手さんが多過ぎて私は気分悪いのです)
>おかしなものですね。現在は、半世紀前の何十倍も声の仕事に関わってる人がいる。そのくせ、仕事の数そのものはさほど増えていない。
>
>そんな中、第一線で働いている声の仕事の人のスキルは半世紀前より大幅に上がってるかと思ったんですが、そうでもないらしい。
>
>ところで、鼻濁音や無声音がちゃんと出来てる最近の人って例えば誰がいますか?