このところ、ようつべで好んで聞いているモノがあります。
進撃の巨人…じゃない(w)、
素敵な可愛らしい若いピアニストさんです。
んー、なんでこの方の演奏を聴いているかというとね…
彼女の演奏が、ピアニストだった母の演奏にとても良く似ているから、なんです。
私、クラシックのコンサートは嫌いじゃないんで、たまに誘って頂いたりすると行くのですが、ピアノのコンサートにはほとんど行かないんですね…
私には、
音の原風景、ってものがありまして、
私の音感を育てた母親の演奏の他は、どんな有名ピアニストの演奏でも
「だああーー!そこ、違う!そんなん違うっ!」ってなってしまうから、なんです(笑)。
私は楽譜がほとんど読めません…
いっくらやっても苦手で、合唱曲の伴奏なんかもオール暗譜、いわゆる耳コピで弾いてたくらいでした。
(一応、中学高校では合唱コンクールのピアノの伴奏を担当してたんですよ…^^;)
そんな私がどうやって耳コピしてたかというと。
母にまず、弾いてもらうんですね。
それを何回か聞いて、暗記する。
その方法ですべて覚えました。
今でも、ミュージカルでは唄の楽譜もらうんですが、楽譜は頼りにならないのでオケを耳コピです(爆)……
だからね、
母親の楽譜の読み方、というのが染みついている。
聴いていて心地良い、上手い!と感じるのは母に似た演奏なんです。
まあ、生まれたときから何十年もピアノが聞こえていない日はなかったわけだから、
それは当然と言えば当然で…。
けど、すごく不思議だと思うのは…
楽譜って、同じじゃないですか。
テンポも感情の入れ方も、一応基準があって、大体どんな風に弾きなさいね、っていうのが決められている。
なのに、演奏家によってなんであんなに違うんでしょうか…。
例えば同じ曲でも、弾く人が違うと秒数もまったく違うし
所々の表現がまるで違う。
だから、好みの演奏とそうでない演奏とに分かれちゃう。
まあ、お芝居の台本と同じ…と言えば、分からなくもないのですが。
母は、脳疾患で倒れる直前までピアノを弾いていました。
ほんとに、前日まで弾いていた。
今は、自分で髪の毛すら梳かせないような…半身不随の身障者になってしまいましたが、
私の耳には母の演奏するピアノの音が今でもしっかり残ってます。
なんせ、耳コピ能力は半端じゃなかったからね(^^;)
で……
まあ、たまに思い出したように、
母の演奏に似た弾き方をするピアニストを探すことがあるんです。
今までは、山季布枝さんっていうピアニストさんが一番似てるかなあ、って思ってたんですね…
でも、ふとクリックした横内さんのようつべの演奏映像にびっくりしました。
山季さんのより、数倍似てるんです。
見た目は若い女の子なので、まさか、と目を疑いました。
母は74歳です。世代的に、表現のセンスが似ている…なんて思わないですよね??
ところが、大体どの曲を聴いても母の演奏ととても良く似ている。
ことに。
ドビュッシーのアラベスク第一番、
ショパンの幻想即興曲、ノクターン…
聴いてて、涙が出てくるほど。
ベートーヴェンのエリーゼのために、なんかは
聴いてて笑っちゃうほどです。
母が弾いてるみたいにしか聞こえない…結構細部までそう言う印象…。
ん〜〜、ペダルを放すタイミングなのかなあ…??(^^;)
母の演奏は、もう私の頭の中にしか残っていないのですが
(彼女の演奏だけを記録した物なんか残ってないんですよ…発表会のCDは何枚かどっかにあるんですが、母は講師だったのでソロで演奏するとしても最後に一曲披露する程度でした)なんだろうな…、音の出し方が、ともかく母に似ているんです。
(^^;)
いや、
…なにがどう似てるのか……
そんなことはどうやっても伝えようがないんですが。
困ったことに、
横内さんの演奏を聴くたびにボロボロ泣けてきてしまって。
単に、それだけのことだったりするんですけどね………。
[6回]
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