こんばんは。
昨日書かなかった感想を、また続けてみたいと思ったりなんかしてみたり。
昨日「今まで広げた伏線の枝葉をほぼ奇麗に回収したねえ」みたいなこと書いたんですが、よく考えたら、ユキがなぜサーシャにそっくりだったのか…は結局分からずじまいでしたねえ。
純粋なる他人のそら似?
…にしてはスターシァが間違えるほど似てるって、
なんじゃそりゃ。
っつことは、雪の記憶が1年前以前はない、っていうのも
意味のない振りになっちゃったってことだよね。
ユリーシャと雪の乗った車の交通事故も「ただの事故だった」ってことだよねえ…(^^;)
まあ、そんなふーに拾い切れてない伏線らしきものもあるんだけど
総じて「良かった」です、もっかい書いときます(笑)。
点数付けるなら80点は行ってます。
(^^;)?なに?辛口だ?もっと褒めろ?
そういう態度は悲しい、って?
なんだよぉ、まるで非国民みたいな目で見るなよぉ(笑)
褒めてんじゃないかよお…(^^;)
ん〜〜、あーー……
そーねー…
ERIは比較的直感で生きてるもんで、
それとリアルでもクリエイターなもんで、
どうしても辛口になるんですよ…
ことに、大好きな作品に対しては、期待も大きい。
ヤマトなんかは特にね(^^;)
40年ぶりのリメイクだしね。
だから手放しで褒めるとか残念な所に目を瞑るとかは、敢えてしないことにした(笑)。
例えば25話の作画の件も、明らかにクオリティ低すぎだ、とちゃんと言おう。
2クール続いたアニメにありがちな、「最後の方おかしな作画もアリ」っていう
そういうダメな通例に則って許されると思ってるのならパンチだ。
映画館の大スクリーンでやっちゃ駄目なレベルだもん、あの辺。
それについては批判する。残念感でいっぱい。
大人の事情であのレベルでの公開に踏み切った製作陣は
「ヤマト」っていう作品に謝って欲しい、と思うくらい。
けど、全体を見るならば、総じて面白かった、とってもよかった、って思ってます。
それは確か。
ほら、褒めてんでしょ?
好きだから大目に見る、っていうのは
100%回避は出来ないサダメなのよお…。
「つづき」には、「ヤマトという作品における恋愛観」という
ご大層で自分勝手な分析を載せてます。
まあ、大局的見地からの「感想」でありますな(えらそーw)。
ネタバレ・・・・かもしんない、ある程度バレないと書けない、っつか。
なので、未鑑賞の方は自己判断でどうぞ。
2199では、旧作よりも沢山、恋愛が描かれたと思っていますが(そりゃ女子が多かったからさw)それについてです。
古代と雪、良かったねえ〜〜〜!
古代×雪ファンには大満足じゃないですか?どう?
うん、復活篇で行方不明になってる雪ちゃんも、
あれでちょっとは溜飲が下がったことでしょう…w
[25回]
「ヤマトという作品における恋愛観」
(^^;)
……だって、
適当なサブタイが見つからんかったんだもん。
そして、例によって、こっから下は多少のネタバレと多大な暴言を含みます。
製作陣の皆様や監督に対する根拠のない暴言を吐きまくります。
悪口と言うんじゃなく、クリエイターとしての感性の引出しに関するものでしょうか。
感性だのなんだのという前に、暴言は読みたくないという方は、ここでご退出願います(笑)。
ただしお断りしときますが
ERIはヤマトが大好きなので、かつてヤマトを観た時に味わった感動や興奮が
せっかくリメイクしたのに再現出来ていなかった点について、
嘆いているだけなのです…いわば、愛ある暴言、のつもりなのですが、
ご理解頂けない方もおられるかも知れませんので、一応注意書きしときます。
忠告しましたよ。
読んで後の苦情だの何だのは一切お断りします。
いいわね?(w)
さて。
総じて「良かった」と書いたけど、
でも「2199は結局、何をメッセージとして伝えたかったんだろう?」それは分からなかったです…入れこんだのでしょうが、伝わらなかったです。
いや、あれは群像劇なんですよ、
使命を全うする人たちの戦いの日々を綴った伝記なんですよ、
それ、だったんだろうか。
最後は「自分にしか出来ないことを、最善を尽くしてやろう」って……
あれ、まるで監督の「オレは火中の栗を拾うがごとくにリメイクに挑戦したんだ、
だからみんなもガンバレ」……みたいなメッセージだったんだけど。
Do your best too!みたいな?(^^;)
んー、間違ってはいないし
それはそれでイイ。
イイですよ〜?
「自分の出来ることを精一杯やり尽せ」は、イイメッセージです。
でも、なんか薄っぺらさ、つか、違和感が残る。
そのメッセ―ジ自体がつまらん(こら)。
ヤマトってそうだったのか?
2199を通して観て、感じたある違和感。
旧作に有って、2199には無いエレメント。
…それは、「愛とロマン」だった、とやっぱ、思うわけなんだな。
ちょっと前に、
「2199はオシャレじゃない」っていう記事を書いた。
粋とか、いなせとか、成金すれすれの高級感とか、そう言う要素に欠ける、と。
外連味、は、あるのかもしれない。そういう小細工はされてると思う。
そうじゃなくて、洗練された作り手が醸すお洒落さ、が感じられないのだ。
申し訳ないが
全体、脚本、音楽、どれをとっても何かが欠けてると感じたのは
作品から溢れるロマンの香り、だったんだよな…。
失望してるわけじゃない。
すっごく良く出来てたと、本当に思う。
だからこそ、気がつかないでもいいことなのだ、とも言える…
むしろ、そんなことには目を瞑れば良いじゃないかとも思う。
けど、気がついちゃったものはもうどうにもならない。笑。
描かれる恋愛が、どうも嘘くさい……
2199の監督や製作陣の主だった方達は、
例えば雪の「古代クンを命賭けて守っちゃう」という恋、
守の「たった一人の肉親も地球も地位も全部なげうって女を選ぶ」という恋、
テレサの「戦わないと言う禁忌を破ってまでたった一人の男を守るために命を散らす」という恋、
サーシャの「叔父さまを守るために命賭けちゃう」恋………
そんな命懸けの恋なんて、体験したことないんじゃないだろうか、って
感じる。
そーゆーメンツばっかが集まって作った作品、っていう感じが溢れているのだ。
(第一次アニメヲタク世代だし…^^;)
アニメやマンガの恋愛に憧れて育った世代。
そういう作り手の作品。
一応恋愛っぽいものはして、結婚はしてるかもだけど、
全てを投げ打っても構わないという恋はしてないんだな、と作品から感じた。
それは例えばキャラの絵的な芝居であったり(ノランが雪を助けるためにひと芝居打つまでの心の変遷なんか微塵も分からんかった。描き方の問題で数秒でどうにかなろうものを)、
加藤と真琴のように本編にはチラとも出て来ず勝手に流れてる時間であったり(=他人事)、
星名と百合亜の場合は多少自然ではあったけど、もしかしたらあれは親目線で描いてるのかも?などと思えたり……。
新見と守の場合は自らの学生時代の体験がベースにあるのかもという描き方だから、それにも大人の恋は溢れて来ない。
んー、一体、作り手は大人なのだろうか。
命懸けの恋愛を何度してるんだろうか。
いやらしく描かずに表現された大人のラブシーンが満載だった旧作に比べ、
制作側の恋愛に対する奥手な態度が、なぜかチラチラしてしょうがなかった。
オタクのまま、命懸けの恋なんかせず、
ひたすら趣味に走ってオンナよりマンガ・アニメ、
そんで年取ったオッサンの作品……と言うかね。
妙に奥手。
(奥手なくせに、女子のカラダのラインとかに妙に固執するあたりに、それがズバリ出てるじゃない?笑)
クリエイターとして、恋を作品に昇華させようとする場合、
命懸けの恋愛を何度しているか、経験してるかしてないか…は、
本当に重大な要素だと思うんだなあ。
一度や二度じゃ駄目。
例えば、アルフォン役の野沢那智さんの醸す男の色気は、あの方のプライベートに由来する。
クリエイターとして恋を表現しようと思ったら、悪評高い女たらし、くらいでないとダメなのだ。ただの女ったらしじゃなくて、どの恋にも命を賭けてるんだよね、そういう人はね。
そう言う経験が有ってこそ創り出せるロマンの表現、というものが絶対にある。
演奏家、指揮者、画家、役者はもちろん、作家もマンガ家もそうだ。
恋多き芸能人は、リアル本人はメチャクチャでも、作品の表現は素晴らしい、なんてことが多々有る、というかむしろ、リアルでの恋愛体験と生み出す表現とは比例する、と思った方が早い。
西崎Pもね(笑)
当時の脚本家や演出家はみんな、いわゆる近代的オタクではなく、
外国映画から多大な恋の表現を吸収していた世代だ。それも、どっかで書いた。
だから、旧作ヤマトの恋の表現は「俺だったら私だったら、あれはどう転んでも真似出来ねえ」というものばかりだったのだ、と今更ながら思った。
絶対に真似出来ないほどの恋、それだから憧れるのだ。
雪も、守も、スターシァも、テレサも、サーシャも、アルフォンも、デスラーさえも。(あとなんかいるっけw?)
……やりすぎ、とか、守って命賭けられて、残された方のこと考えてないとか、自分の立場考えろとか、お前それ勘違い、ナルシスト大概にしろとか(w)、リアルを生きる我々はつい立ち止まって批判してしまうものだけど、
「自分には絶対にムリ」な恋を成就させるキャラクターたちの姿に(それが悲恋でも失恋でも)切ない感動を抱いたのではなかろうか?
ここで、旧作の古代君のスタンスがとても興味深い位置にある。
恋に脇目も振らず飛び込んでってしまう人たちに比べ、
古代はそれができない。やろうとしない。
旧作の、恋や結婚にグズな古代の姿は、
リアルを生きる視聴者にとっては安心して観ていられたのだ。
そのもどかしさが女性ファンの心をつかんだ…っていうか(笑)。
男の、不器用な、恋に対する姿の描き方が、旧作はズルイ、と思うほどリアル。
女が命を賭けずにはいられない男、という表現を、古代を使って見事にやってのけている。
方や2199の恋愛の描き方は、全部「その辺にありそうな誰にでも手の届くリアル」で、
「絶対に真似出来ない恋」じゃないから憧れない…。
平成は女の取り合いもしない草食男子の時代だから?
殴り合いもしないしね。
女に命賭けないし。
旧作の古代だったら、雪を連れ去ったフラーケンの次元潜航艇を追ってイオン乱流に突っ込んで行きそうだよね。
「どうすれば…!」なんて歯噛みしてるヒマがあったら、勝算なんか無くても
スリップストリームに張り付いて行くと思う(笑)
そんな古代を助けるのが、脚本の仕事なのだ。(都合良く奇跡が起きて、古代をサポートするんだよ。それがアニメならではの奇跡の起こし方でしょ?)
2199では、恋した相手に命捧げるのは脇役の仕事だった。
ノランとか、セレステラとか。
ちょっと距離のあるところでやってると言うかね…(笑)
雪は古代に命賭けてないし、
恋してるとはいえ空回りなのを自嘲してるっぽいデスラーとかさあ…。
キャラの心情の芝居が薄っぺらくて、全然憧れないのだ。
むしろ、恋に命を賭けるなんて、愚かだと言わんばかり。
で、執拗に描いているのはメカとか政治の話ばっかり。
まあ、男子のヤマトファンは「ヤマトはドンパチやってりゃいい」のかもしんないけど、元々の旧作の作り手達の意識はそこだけに集約されてたわけじゃないよね?
スリルとかメカのカッコ良さ、バトルのカッコ良さに加えて、
素敵な恋愛がエレメントとして加わって初めて、作品が輝くわけだから。
ドンパチやってりゃいいなんて、あんたはガキか、って話(笑)。
お洒落じゃないよね〜。旧作のヤマトは、その点でお洒落は外してなかったね。
1974年のヤマトが「他の子どもアニメと比べてちょっと大人っぽい感じがした」のは、誰も疑わないと思う…その理由はその辺にもあるはず。
対して、2199はそう言う意味でのお洒落感は低い……
恋に疎いモテないオタク少年のまま大きくなったおっさんの作品。
作り手達の、メインの意識がそこ(メカとか趣味の追求)にあって、
そこからしか溢れてくるものがないってことなんだよ。
オタクはえてして、恋の傍観者であることが多い…
そのままの奥手な恋の表現のみ。
ヤマトを描くのなら、もっと恋しろよ、製作陣!と言いたい。
素敵な男女の命ギリギリの恋とか愛とかロマンとか、っていうのが、
まったく出て来ないのは、そういう理由だとしか思えない。
だから、リアルで燃焼系の恋をしてる人間から観ると、
どうも薄っぺらい、物足りない、オトナな感じがしない、ロマンがない、ってことになるのだ。
いや、……
愛とロマンっていうのは、
色恋だけじゃなく,人と人との命賭けたふれあい、なんである。
ヲタクが最も苦手な分野かな(笑)。
けどね、
もっとそういう、溢れ出すものを描いて欲しかった、と思った、
宇宙戦艦ヤマト、なのだから。
暴言、終わり。
注※ 特に同意などは求めません。
こういう考え方のヤツもいるってだけのこと。
笑。
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COMMENT
2199がERIさんOKなら楽しみ
半沢直樹第6話、半沢の近藤に対する励まし方がいかにも男同士の友情!って感じで、旧作の古代&島みたいだな〜と思いました!下手な言葉じゃなくて…ね。
【閑休話題】
うふふ、2199はアニオタが作ったアニメって言い得て妙ですね。私も第一次ニオタですが(笑)、「クリエイターは歴史や小説、名作映画、音楽…多くを体験吸収して下さい」とお願いしたいと思っています。(偉そうですみません。手塚先生はじめ、面白い物を作る人の貪欲さを知っているとやはり…ね?)
Re:2199がERIさんOKなら楽しみ
>昔は「芸の肥やし」なんて言って、破天荒な名人が多々いらっしゃいましたよね。
そうそう、そういう感覚ですね。
クオリティの上限は、そうやって天井知らずに伸びて行くことが可能なものなんです。
まあ、2199は同人の二次創作の域を結局出ないですが
画の質はいいですからね。
二次オタの作るものとしては最高峰でしょう!!
(褒めてんです、念のためw)
どう?って…笑
大満足です…モエモエの胸キュンです。宇&CHU~サイコー!絵面的に(←コレ重要)非常にOK。
続きの御意見も、いつもながら至極ごもっともです。しかし、ここまで来ると「好きな事できなくなるくらいなら超一流でなくて結構!」みたいなアニオタの意地も感じて、それを嫌いになれない自分もいます。
Re:どう?って…笑
やっぱり?
一応ご満悦なのね(^^)
良かった良かった〜。
島ファンとしては「あらまあ、こういう二次創作もあるのね」くらいで終わりましたが(w)。
>しかし、ここまで来ると「好きな事できなくなるくらいなら超一流でなくて結構!」みたいなアニオタの意地も感じて
わはは。
まあ、駄菓子に高級スイーツの味を求めるのは無茶というものです。
駄菓子も高級スイーツも、それぞれ違う美味しさがあり、どっちもなくては人生つまらない。
そしてどっちも主食とはなり得ない…という意味で、旧作も2199も楽しめればそれでいいんだと、そう思いますよ。笑。
創作には高級感、ストーリーには悲壮感が足りなかった
作品創りには、ERIさんの仰る「粋とか、いなせとか、成金すれすれの高級感とか、そう言う要素」に欠けていた。
例えば、全ての場面でそうだったとは言いませんが、例えばセリフひとつ取っても、旧作は練りに練られた上に出てきた言葉だろうなぁと想像に易い重みが、随所に感じられたものでした。
そして、ストーリーや設定には、地球滅亡まであと一年…っていう危機感とか悲壮感が全くと言っていいほど感じられなかった。
快適な大浴場(笑)?
戦時下でヤマトパフェ(笑)?
例えオムシス製だとしたって、ねぇ(苦笑)?
旧作は、ギリギリ命削りながらも、日常はこなしていかなきゃならない。
その中での友情の芽生えだったり、恋愛だったり…
戦時下の中での日常、とでも言いましょうか…
批判的なことばかりじゃ無いんですけどね。
私も、総じて楽しみましたけどね。
けど、物足りなさを禁じ得ないことも事実です。
Re:創作には高級感、ストーリーには悲壮感が足りなかった
反応鈍くてすみません〜〜。
>例えば、全ての場面でそうだったとは言いませんが、例えばセリフひとつ取っても、旧作は練りに練られた上に出てきた言葉だろうなぁと想像に易い重みが、随所に
そうなんですよね〜〜。
今日のテレビの22話でも、「ねえ、それ、なんかヘンな日本語」っていうのが一個あって、気になったりしました。日本語的におかしなセリフは、ヤマトだけじゃなくて色んなアニメに見られるので、もう最近は諦めムードなんですが……(^^;)
セリフを練る以前の基本的なコトに対する課題が、国内文化そのものにかなり悪影響及ぼしてるっつか…蔓延してるって気がしまする(←お前の日本語もヘンだよw)。
2199は好んでリアルを追求してたでしょう…最初から。
だから、セリフや演技もリアルっぽく、抑えたものになってたんでしょうねえ。
つまらん(笑)。
たしかに
ああいう心に染み込む空気感、2199にはなかったですよね。
Re:たしかに
コメントありがとうございます〜。
>心に染み込む空気感、2199にはなかったですよね。
そうそう、そういうモノのことです。
芝居と演出が下手なんですよ…
計算しすぎてダメなのか、計算してなくてダメなのか。
総統府に突っ込んだヤマトが波動砲で首都を守るシーンなんかは良く出来てると思いましたけどね… なんと言いますか、趣味に走るのが先で、情緒がないっていうか(^^;)