今年もお世話になりました

お久しぶりです。

……12月初のブログですみません〜！
ご無沙汰しました。



近況を少し。

実は、さきほど旧作航海長の彼の方からお電話を頂きました。
すっかりお元気になられ、数日前にはもう退院しておられたそうな。

先月、お見舞いに伺った時は、膝から下が不自由でいらして
ベッドに寝たままでらっしゃったのですが、
今は階段も自由に昇り降りしておられるそうです。

ただ、今まではお一人でお住まいだったのが、
さすがにもう独居は無理ということで、
八王子市にある施設に入られることになったようです。

面会も自由なので、年が明けたらまたお訪ねしようと思っています…







年を取ると言うのは、切ないことですね…



私は74歳の母を介護しています。
父は私が二十歳の時に47歳で病死しました。
惜しまれつつ若くして亡くなるのと、
老いて疎まれつつ生き続けるのと……
どちらがいいんでしょうか。

本人の意思が確認できないのに、
どんな姿になっても生きていて欲しいと思うのは
その当人を間近で見ていない人のエゴだとも思います。
ことに、母のように、昼か夜か、今は何月何日で自分はどこにいるのか、
それさえも分からないような状態で、しかもおそらく望んでもいない場所で
ただ「保育」されている……というのは…

母は美しい人でした。
娘の私が言うのもなんですが…。
吉永小百合より奇麗だったと言ってくれる人が
今でもいます。和製オードリー・ヘップバーン、とあだ名されていたことも。
顔だけでなく、手も脚もほっそりしていて脚が長くスタイル抜群でした。
小さい頃からその美しさにかけては自慢の母だったのです。
今は見る影もないのですが…　段々年老いてそうなったのではなく
ある日突然倒れて、数年で醜悪な認知症の年寄りになってしまいました。

遠方からお見舞いに来られる方が
「お元気で良かった」と言われますが、
体は元気でも脳はもう昔の彼女じゃない。
死んだも同然の人なのに、生きて動いていることだけで
なぜ「良かった」と言えるのか……

父のように、惜しまれてスパッと死んだ方が、
絶対に美しいと思います…
残るのは哀しみだけだから。
老いの醜悪さと、認知症による理不尽な生を晒さずに
哀しみと悼みだけが記憶に残る方が幸せだろうなと、
私は（私は、です）思います……





彼の方は、電話口で何度か自嘲気味におっしゃいました。
「まあ僕も、ここが終の住処になるんだと思うけど」。

いわゆる老人施設だからねえ。
色んな症状の人がいて、こんな風に言うのは良くないのかもしれないけど
まるで百鬼夜行だよ…
（ははは、分かります。私の母も、彷徨ってますしね、呟いてますし、何かに向かって怒ったりしてますから）


自分の親にはスパッと逝って欲しい…と思えても
そうでない場合はどんな姿であっても生きていて欲しいと
やはり思ってしまうんですよね。
完全にエゴです。

エゴなんですが……
仕方がないじゃないですか。





まあ、こんな風に今年も逡巡しつつ生きて参りました。
来年も、良い年になりますように。
私にも、母にとっても、皆さんにも、彼の方にとっても……