今月の初めに、すでにケアマネさんからは
「ERIさんの都合の良い時にお見舞いにいらしていいですよ」と言われていました。
ですが、仕事や家庭の諸々と体調の悪さが重なって、先週までは行けずにいたんです。
携帯も持っておられないし、
今はケアマネさんとの連絡だけが唯一のパイプライン。
でも、実は今月頭にケアマネさんから微妙なメールも頂いていて。
「まだ行かれていませんか。やっぱり、ご遠慮願おうかと思います」
その後すぐに、なぜか「大丈夫だそうです」との追伸が来て。
今日お会いして、その理由が分かりました。
やっぱりね……
弱り切った様子をファンの女の子(そう言って下さるんですよw)に見せるのは、
カッコ悪いなあ、って思っていらしたんですって。
私も、ちょびっとそれは考えました。
役者さんですもん。
私だって、もしもぐったりして入院していたら、
どんなに好きで会いたいと思ってる人にだって、そんな姿を見せたくはない、と
多少は考えますもんねえ…(^^;)
倒れられた主な原因は、なんとご病気というより「栄養失調」、とか・・・。
お一人で暮らしておられるので、どうも食事が味気ない。
ヘルパーさんが買い物も料理もやってくれるけれど、独りで食べる食事が味気なくて、
夏の間、ほんとに食が進まなかったのだとか。
「女房にねえ、言ったんだよ。古い声優が死ぬと、死因は何々でした、ってニュースになっちゃうだろう。でも、栄養失調で死んだなんて出たら、嫌だよ、格好わるすぎるよ、ねえ?」
そう言って、大笑いされるんです(^^;)
嫌ですよ、そんなこと言っちゃ!と私も笑い飛ばしました。
確かに春にお会いしたときより、とてもお痩せになっていて、
一回り小さくなられたみたいに見えました。
でも、私がいた小一時間の間、ずっと嬉しそうにしゃべって下さって。
もちろん、皆さんから頂いた色紙や、
ここへ下さった拍手のメッセ(これは、文字Q数を大きくしてみやすいようにして、プリントしてお持ちしました。喜んで読んで下さっていましたよ)をお渡しして、ベッドの上で読んで頂きました。
「このメッセージをくれた人たちは、
みんなヤマトを観ていたのが小学生くらいだったんだろうねえ」、と
ニコニコしながら仰って。
日立のCMのことを書いて下さった方、
ガッチャマン2のことを書いて下さった方、
学生時代のことや、仕事で行き詰まった時にあのお声に励まされましたと書いて下さった方…
一つ一つに頷かれ。
「みんなにお礼を言っておいてね」
くれぐれも、と頼まれましたよ。
ホントに、ありがとうございました。
色紙の題字を私なんかが書いちゃって良かったの?と拍手にメッセくださった方、
ええ、いいんですよ。
絵が上手な人もいるねえ、と頬を緩めておられましたよ。
それからねえ…
普段は、あまりアニメについての思い出話はされないのですが、
今日は色々とヤマトの思い出を話して下さいました。
(皆さんの色紙が奏功したんだと思われますw)
銀河英雄伝説の収録のときの話。
「敬ちゃんがねえ、トチるんだよ…」
いつもトチったりしない彼が、どうしたんだというほどにトチる。
休み時間に、彼の家の事情を聞かされて、思わず僕も、もらい泣きをした。
(銀英伝は、富山さんが亡くなるちょっと前の作品でした…この話をされた時、本当に涙ぐんでおられました…)
良いヤツでねえ。どうして、良いヤツは、早くに死んじゃうんだろうねえ…。
ヤマトでは、僕は、敬ちゃんを後ろからしっかり支える役を演じたつもりなんだよ。地味にね。
わざと地味にやってたんだ。僕自身は地味なのは嫌いなんだけどね?そういう役だから、役に徹した。
(……と仰りつつ、なんで2199では島が軽いのか、と苦笑してましたw)
それから。
太一郎さんの話。
「ヤマトは、子ども向けだったけど、話はロマンチックなのが多かったね」
お!!
何ですか、テレサとのラブロマンスのことですか?
と思ったんですが、それじゃなかった(笑)。
(ちなみに、岡本さんとのラブシーンは、あまり印象が強くないそうです…ガックシw。映像中心でラブシーンが進んでいた、という傾向もあったのですが、テレサに愛していると言われてたなんてことは、CVのあの方も実は知らなかったんだとか! だって、島はその回、意識がないんですもんw、その回の台本は、あの方も出番がないからもらってないんじゃないだろうか…^^;)
広川君と、平井君のね、ラブシーン。
あれはねえ、とっても良かった!
(どのシーンのことだか、お分かりですよね?w)
「広川君の出番は少なかったけど、とにかく、場をさらって行ったね!!彼が出ると」
と両手を握りしめて強調されていました。
キザで、台詞をあれこれ変えちゃうんだけどね、カッコいいんだよ、あいつはね。と。
カッコイイ、と言えば、納谷さんだったねえ……
そしてね、今僕が尊敬してるのは、永井君なんだよ。
頑張ってるからねえ…
青ちゃんは残念だったよ。良いヤツだったもんなあ。
コバちゃんも(ドメル、ズオーダーの)なあ……
麻上君は、僕はねえ、今度のやつ(2199)でもユキで行けると思ってたんだよ。
でも、今幾つだって?…ああ、それじゃあユキの役は来ないのかな…(苦笑)
話がどんどん、飛びますが、ここ、ずっとヤマトつながりでした。
当時、よくヤマトのCV陣で飲みに行ったんだそうです、収録後に。
そこで、こんな事件があったとか…(これ、そのまんま書いたらヤバイので、ヤマトクルーに置き換えて書きますよw)
艦長が、しこたま飲んで酔っぱらって、
デスラーだの技師長だの、その他の若い連中の頭をポカンポカンとやって、
お前ら下手くそだ、ってやっちゃったのだとか。
その時、島は丁度トイレ行ってたそうな。
当時、島は禁酒してたので(w)その酒の席でも素面で。
ところが、第一艦橋の面々と総統も相当できあがってしまってて、
「ンダとこの沖田!!」となった。
デスラーが、島のところにトトトッとにじり寄って来て、
「これからみんなでオキタを袋叩きにしようと思うんですけど」と息巻いている。
「そそ、それは駄目だ」と、島は慌てて
艦長を外に連れ出し、寒空の中車にやっとこさ乗せて(w)家に送り届けた……とか。
なんだか、クルーに置き換えるととっても笑えますが(^^;)
仲良く面白く喧嘩も殴り合いもして、
当時のヤマトは作られて行ってたんですねえ。
そうそう。
当時の役者は女好き。
でもだからこそ、すごい恋愛ロマンスを演じられた。
それも仰っていました。
アルフォン少尉なんか、その典型だったそうです(笑)。
沖田さんも、真田さんも、守さんも負けてなかったとか(おいおい)^^;
進くんだけは、売れてたのに真面目で温和で、
僕の方が喧嘩っ早かった、と話はなかなか止まりませんでした……。
今はまだ、
移動されるときは車椅子だそうです。
この間、バーに捕まってやっと少し歩けたんだ。
そう嬉しそうに話しておられました。
今すぐに、元の生活に戻れるとは思えませんが、
…もちろん、ファンの女の子(w)を目の前にしているから、
お元気な振りをしていらしたのかもしれませんが……
思っていたよりずっとしっかりしていらして、
とても嬉しかったです。
温かい応援メッセージを下さった皆さん、
きっと今頃、また色紙や手紙を手に、まだまだ頑張ろう、と思って下さっているに違いない、って私は思います。
本当にありがとうございました!!
またしばらくしたら、お見舞いに行きます。
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