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The Planet of Green  ☆ blog

   

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009 : ストーリーの難解さ(笑)。

手放しで絶賛してるみたいな印象を与えてるみたいですが(w)
いや、そう言うわけじゃなくて。


難解ですよ。
それは予告しときます(笑)。

アニメ版だけしか観てない人には「なんじゃこりゃ?」な展開に「ハテナ?」なラストです。


まず、ジェットの背景(アメリカ国家安全保証局勤務、確か18歳設定だったはずなんですけど…? しかもアメリカ人がアメリカでタバコ吸う吸う・w…でもって、結局政府ぐるみの陰謀に巻き込まれて最後はトカゲのシッポ切り、の憂き目に遭う)……という展開自体が小難しいので、ポカンと見てたら何がなんだか解りません(苦笑)。

で、ジョーの背景も解りにくいです。

加齢しないサイボーグの彼が、同じ姿のまま生き続けているという矛盾をどうにかするために、ジョーは3年ごとに記憶をリセットされて、永遠の高校生として生きている、って設定。
それをやってるのはギルモア博士で、監視役がフランソワーズなんだけどね。

これは物語のキーにもなる設定なんだけど、
でもさ(w) ポケッと見てると「へあ?」ってなります(笑)。
クラスメイトの「トモエ」ちゃんって言うのが出てきますが、あれは脳に負荷をかけられてるジョーが無意識に見てしまっているフランソワーズの影、とでも言うんでしょうか。


で、この二つの難解な設定と、「サイボーグ戦士たちの闘いは善か悪か」みたいな、全人類的問いかけが同時並行で話が進んでく、と。

その全人類的命題のモチーフになってるのが、「聖書の記述」です。


あああ、もうわからないだしょ!!(笑)


ただ、根強い原作ファンには、
ああ、なるほど「神々の闘い」を神山監督が料理するとああなるんだね、っていうのは解る。
そしてさらに、聖書を知っていると解釈の幅が広がってさらに面白いと感じる。

神山監督の偉いなあ、と思うところは、原作の石ノ森章太郎先生(こちらは神山監督よりずっと聖書に関して造詣が深い、蘊蓄がある、それはガチ)の意図しておられたことを、網羅しつつしかし凌駕することはしない……という、深謀な完成度に作品を止めたところ……。
(なんちって、もはやこの感想も難解?w)



原作009の「神々との闘い編」がそもそも難解だ……というのは、有名な話。


実はERIがあれを読んだのは、高校生のころだった。
何度か書いてるので知ってる人も多いと思いますが、私は普段から親の要求で聖書を読まされていたんですよね…。一体、何度全体を繰り返して読んだことか…愛読書でもないのに(笑)。
そんな私にしてみると、009たちが「聖書の神」とおぼしきものたちと闘うあの話は、難解……というよりは「よくぞまあ、挑んでくれた」とでもいうような、なんか胸がスカッとする話だったんです。

何で中断してしまったのか、……そりゃまあ、あのまま行ったら、
難解だって言うのももちろんあるだろうけど、
「神=造物主」に対して「人の創ったもの」の彼らが勝てるはずがありましょうか、で終わっちゃうよねえ?
答え、出てるよねえ。っていうことだからだよね。
だから、「神」と同じ土俵に上がって闘う、ってとこまで彼らを変えて行かなくちゃ無理だ。なるほど、「神々との闘い」編以降、00ナンバーたちは色々なチューンナップを個々に受けて行く様子が描かれるようになります。
(けど、それが彼ら個人として、幸せなのかそうでないのか……と考えると、その答えも明白。チューンナップ続けるのもやり方を選ばないと……って石ノ森先生ご自身がなって行ったのだと思う……)

だけど、ああ、神からしてみれば矮小で卑小で、利己的で不完全な人間だけど、各々の「幸せに生きたい」という願いを尊重することは罪なのだろうか。
「絶対的な善であるらしい神」が、ちっぽけな人間たちを「いらない、不出来」と看做して滅ぼすことに抗うのは「悪」なのだろうか。
人間ですらないサイボーグたちが、その闘いを戦うことは、「善」なのか「悪」なのか。
それが、「神々との闘い編」のコンセプト、だった。

なんとまあ、石ノ森先生はとんでもない挑戦を(しかもマンガで)始めちゃったんだろう、って思ったものです………。


まあ、思想的なところは置いとくとしても、聖書そのものの各エピソードも、何度もハリウッドで映画化されるくらいスペクタクルな上にSFチックだから、マンガだけじゃなくSFバトルアニメ得意のジャパニメーションがモチーフにしない方がおかしい、っていうほどの題材ではあります。だけど、日本アニメではエヴァあたりでやっと追いついた感じ。
そこを、1960年代に すでにマンガにもってきた石ノ森先生は、すごいとしか言いようがない。
ただ確かにあの当時の日本人のスタンダードでは、発想自体が追いつかなかったろう、 と。



さて、009のストーリーを難解にしてるのは、上に書いた「神」の定義(つか、受け止め方)が人によって違う、ってことにも原因があります。

石ノ森章太郎先生が意図した「神」とは、おそらく旧約聖書の「神」がモチーフ。
で、一体旧約聖書の神ってのはどんな存在なのか、ってことですが……

聖書には、旧約聖書と新約聖書、と(言い方が違うものも多々あるようですが、大まかに分けると書かれた時代をもとに、この2つに分かれます)2つ、あります。
こんな蘊蓄は読んでも誰も楽しくないので詳細は省きますが(w)、
聖書に出てくる「神」っていうのは、キリストじゃなくてキリストを含めたすべての存在を創った「造物主」。
人類を創造し、居心地のいい住処を与えつつ、同時に試練も与えてそれをクリアできなければ、簡単に絶滅させることもいとわないのが、聖書に出てくる「神」=「造物主」。
決して慈悲深いだけの「やさしい神さま」じゃない、っていうのがミソ。いやむしろ、かなり無慈悲で残酷でさえあります。

旧約聖書に出てくるだけでも、大洪水で当時の人類を8人以外全部抹殺、ソドムとゴモラの都市を天からの火で全滅させる。崇拝者の忠誠を試すために、病気にしたり親族を殺したり果てはクジラに飲ませたり。「我が民」と呼ぶ国民全体を、敵国に奴隷として何十年もつながれるままにしてみたり(その国民は今でも決まった国土を持たない)……

ただその一方で、聖書自体はすごく真面目に信心深い人たちの心の拠り所にもなってるわけじゃないですか。キリスト教とか教会とか言ったら、もうお人好しな人たちの集まり、っていうか。
右の頬をぶたれたら左の頬も差し出しなさい、っていう?

この、一見「善」に見える思想の根底が実は「裁きの日には全人類の大半を抹殺することもいとわない神」である(旧約聖書の「神」と、新約聖書の「父」とは別物だと言う説もあるようですが、同じだと見るのが普通です。キリストさんは慈悲深いですが、その彼を遣わした父は、実はおっかない造物主だと。)という、すごくキモチの悪いパラドックス。

……これが、「聖書」と「聖書の神」の本質なんですが、
石ノ森先生が00ナンバーたちに課したのは、その「神」との闘いだったわけです。
だからね、なんかスカッとしたのよ。
「全能なる神」の「善」=決して優しいだけじゃなく、天変地異で人類を滅ぼす事もいとわない厳しい造物主」への抵抗、という、「一見バチアタリですらある」ストーリー。
そんな存在に敵うわけがないと思いながら、私は応援してた……009たちを。石ノ森先生を。
 



え? 難解? ああうう(笑)。


まあ、でも。

ひとつだけ、自分的に解釈して満足してるものがあるんだな。

映画全編を通して出てくる「彼の声」。
新約にもあちこちに出てくる、『始めに声ありき、言葉は「彼」なりき』って出だし。

聖書の解釈で言うと、「言葉」と言われているのは「父(神)と子(キリスト)と聖霊」のうち、キリストを指しているのですが(「神」のスポークスマンとして地上に派遣されたのが「子=キリスト」だという解釈が通説)その解釈で行くとわやくちゃになるのでちょっと忘れて〜。

009という物語の生みの親、つまり造物主は、石ノ森章太郎先生。
そして、彼の声がなければ、あの物語は始まらずサイボーグたちも誕生しなかった。
「彼の声」は、石ノ森章太郎そのひとだったんではないか。
その声に動かされ、物語が進み。
けれど、世界や人類の進む先は、「彼」の声を聞くこともなく自滅へと向かっている。
それを食い止めるための闘いを、「彼」は00ナンバーたちに「願いとして」託した、と。
「絶対的な善としての造物主」という「彼」も別線として主題にあるのでしょうが、副次的な意味合いとして「彼の声」というのは石ノ森先生の声でもあったんじゃないだろうか。


それに勝利したか否かは、映画のラストシーンを見ても解らないようになっている。
月の裏側に残された巨大な天使の化石が何を意味するのか、ってのは、きっとご子息の書かれた「完結編」の何かと関係がある、のかもしれない……
その辺は、神山監督の裁量なんだろうと思う。
全部を、神山監督が理屈をつけておしまいにしちゃうわけには行かないだろうし。

「わからない、でいいじゃないか」。
だって、実際に人類がどこへ向かうのかなんて、まだ解らないのだから。

けど、運命に抗うことに、意味がないとは思えない…… 
やっぱそれが、この009劇場版の言いたいことの(一番簡単な項目)のような気がする。





ああ、やっぱりなにをどう書いても、難解(笑)………。

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009 : 音楽

「009 RE:CYBORG」の音楽を担当してる、川井憲次さん。

いやあ…… 実は(笑)。

この方の映画音楽、どうにもツボなんですよねえ(^^)。



他のアニメシリーズの劇伴もなさってるのですが、
私としては、実写版の映画で川井憲次作品に出会うことが多かった。

今までに劇場で出会って惚れたのは、
「デスノート」のスピンオフ映画「L Change the world」。
それから、「GANTZ」シリーズ。
実はどっちも惚れ込んで(w)サントラ買うほどです(笑)。

すいません。

009のサントラも買っちゃいました(爆)



ヤマトの音楽はもう文句なしにサイコウですが、
ただしロックな感じになると、私的には「生温い」んだよな(ひえ〜〜〜すいませんすいませんw)
っていうか、そもそもジャンルが違うんですから比べちゃいけません。
作曲家のご年齢も関係してるのでしょうけど…ロックの種類がそもそも違うわけだし。



川井憲次さんの音楽は、彼自らが「無粋なくらいの大音響で聴いてください」と勧めるような
楽曲が多い……もう、モロに中2病っぽいバトルアクションものにうってつけの曲ばっかりなんですな。

オーケストラも使うし、コーラスも使う。
だけど、すごく攻撃的。
ドラムやベースやキーボードによるデジタルな音使い、がハードでかっこイイ。
モロに中2っぽいバトルアクションかと思えば、すごく情緒的な曲も上手で、
そのギャップにいつも泣かされる。


しかも。

メインテーマを必ずラストのエンドロールのとこに持ってくるんですよね〜〜。


もちろん、そのメインテーマが一番カッコ良くて、一番印象に残る曲なんですが、
劇中にはほとんど使わないんですよ………。

あの順序立てにはいつも「やられた〜!!」って思うんだよなあ(笑)。




今回の009の音楽は、なんかどっかの民族音楽をミックスして「神っぽく」してるらしいですが、それはそれで実験的でいいんじゃない?って言う程度。
聞いててやっぱ、川井節キモチイイ〜!って思うのは、
脳震盪起こしそうなベースとドラムのビートです。
だから、ヘッドホンで聞いてると耳がおかしくなっちゃうくらいの大音響で聴くと快感なのよ〜。
(宮川先生は絶対やらないよね、それw。でも、スキなんだなあw)


それと、今回特徴的なのはエレキギターでしたね〜。

いつもの川井節に、エレキのチャカチャカした感じがすごくはまってた!




まあ、サントラにしてしまうと、「これ、何秒かでいいんじゃない?」っていうくらい単調な曲もあるんだけど……(これも川井さんの特徴w^^;)
失礼なこと言ってしまうと、他の映画の曲とすげ替えても分からないかも、って言うようなのも毎回あるけど、今回はそうでもなかったな。
多分、例のエレキが奏功してたからでありましょう。



素晴らしい劇伴の条件っていうのは、
メインテーマとクライマックスが相乗的にかつ克明に記憶に刻まれること、だと思うんだけど、
最後に流されたメインテーマの主旋律の一部は、ジェットとジョーが元通りの友情を取り戻した瞬間の非情な別れ…を暗示。
画面には黒いバックに白文字のエンドロールしか映っていないのに、
そのシーンがバーンと蘇ってくるように計算されている。



なんか、音楽に関しては
「川井さんか…… ああ、きっとやられる」って思った通り、だった。



やられました。


今、聴いてます…… 

くううっ、カッコイイッ!!!


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022. RE: CYBORG(メインテーマ)4:38  
(SOUND OF 009 RE: CYBORG 川井憲次)

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なぜか唐突に「花」

次も009の感想、なんて言ってましたが、逸れます(笑)。

完全に独り言。



実は、花が好きです。

いつも部屋に花があると嬉しいんですけど、枯れないように長く保たせようとすると手入れやお世話が大変なので、年に一度くらいしか買いません。……前はよく仕事の時にもらったりしたんですが、沢山あればいいってもんでもないし。


しかも、私の好きな花って「切り花」で売ってないものが多いんです(笑)。




その筆頭が、夏に一番好きな花「ノウゼンカズラ」。

img.jpg








カズラってくらいなんで、ツルなんです。
大きな木に巻き付いて上の方まで延び放題で、ツリガネ型の大きめのオレンジ色の花がもっさりと沢山つきます。

何で好きか、なんて知りません。
夏の暑い日に、あちこちで見かけますが、見るたび「癒される〜〜〜」と勝手に涼しくなってみたりします。



春に見かけてスキなのの筆頭は、これです。

a_00000000284.jpg







ツツジです…が、オレンジ色なんです。

「ジブラルタル」って言う品種で、小さな苗が園芸品店にあったりします。
でも、基本的にあんまり見かけません。
色が好きです。
……それだけ、かな?w




で、一年中あるんだけど唯一切り花で売ってて、しかも冬に多い(と思う)のが、これ。

main_00000000218.jpg







ユリです。調べたら、「ソルボンヌ」っていう品種らしいです。

毎年誕生日に、この切り花を子どもたちがお小遣い出し合って1本(1本に花が5つくらいついてるので、1本でも立派です)プレゼントしてくれます。そんなに高くないよ。1本700円くらいw。


白いヤツの方がどっちかというとよく見かけますが(カサブランカっていう品種)、こっちのピンクの方が断然好きなんですよね。

何が違うのかって言うと、「香り」です。
ユリの香りの中で、このピンクのヤツが一番好きです。

これをね、1本もらうと2週間は楽しめるんですよ。
毎日水切りして、活性剤入れて、気をつけて面倒見ていれば。
(でも、それが案外大変なんですよねえ^^;)


あと、スズランとか、スイセンとか、コスモスも好きなんですが… 
切り花にすると全然長持ちしなくて、しおれてしまって可哀想なので、
外に生えてるのを眺めるだけにしてます。



あと、真冬はあれですよ。
ロウバイ。
黄色い花で、木に咲きます。

これもねえ、たまに園芸店で小さい苗を売っていますが、世話がね…。
すっごくいい匂いなので、冬の外出の時はロウバイのあるお家の前の道とか選んで通ったりしますw。



匂いと言えば、今はあれですねえ、キンモクセイ。
(ちょっとトイレの芳香剤に香りをパクられてて、可哀想だと思ったりしますがねw)



春先には、沈丁花。

………ああ、これには妙な思い出があってねえ。


家族を捨てて出てった父が、癌で死にそうになってた時、父を許せなかった私は父の病室で彼を酷く罵倒してしまい。その後、反省して、家に咲いていた沈丁花を花束にして持って行ったけど、結局渡せなかった…っていう苦い思い出があって。
お花屋さんでは売っていなくて、父ではなくて通りすがりの病人のおじさんが、「いい匂いだねえ、春の香りだ」って喜んでくれました… 父はそのすぐ後に亡くなっちゃったんです。3月でしたねえ。




結局、好きな花の共通点は。
見た目の色は、オレンジ。
そして、いい香りのやつ。
で、形は主にツリガネ型。


……変な好みだなあ(笑)
分けの分からん理屈っぽいしw





まあ、たまにはこういう「だからなんだよ」っていう話題も、いいかも知れない(笑)。

 

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009 : 個人的に「わお!」と思ったアレコレ

「あなたはあなたのままでいい」。

すいません。

そう言って頂けてしまうから、お言葉に甘えてそうしようかと思います…
フタを開けたらとんでもないワルモノかもしれないヤツですが。

引き続き、みなさん、どうもありがとうございます——




********



さて、009です。

ネタバレ…… するのかなあ、ん〜〜、してたら申し訳ないんですけど
一応、話の筋に関係なく、かつての彼らが新作でどんな風に変わったのか、ってとこを書いてみようかと思います。


まず、今回の009を観に行こう!と決めたのは、
ヤマトやらを観に行った時に流れていた予告編のおかげです。

「まるで小さな国連軍だ……」と彼らを評したジャーナリストが
ビル爆破の犠牲になるところで終わるのですが、
この予告編は本編にはまるで出てきません。

DVDとかBDが出る時には、これも重要な導入部として是非入れて頂きたいものですが、そう、確かに冷戦終結までの彼らの存在は、私設義勇軍みたいな位置づけでしたよね。
でも、映画の世界は2013年。
冷戦も終わり、ブラックゴーストは解体。
みんな、何してるんだろう、ってとこから話が始まってますが、
それは話の筋に直結するのでまあ、おいといて。




001

かつては「すぐ寝る」超能力ベイビーでしたよねえ。
おくるみにくるまってたしw
マージャンでいうところのリャンハンしばり?っていうか、「何でもアリ」を防ぐためなんでしょうか、イワンのテレポートはいいところで発動したりしなかったり。

その辺は今回も健在で、計画的に使うことはイワン自身にも出来ない……という、その不安定なPK発動が、ラストシーンへの緊迫感を高めるのに一役買ってました。

旧作との最大の違いは(絵?笑。それはちょっと置いとくの。絵が違うのはもうしょうがないのw)自走式の、しかも大人の胸の高さあたりに座席のあるベビーカー?みたいなのに乗ってる、って事でしょうか。自分のPKで動かしてるんでしょうね。
(……そこを節約すればあるいは、って思ったのは私だけじゃなかろう(笑)……)

かつては、003が抱っこしてることが多かったのですが、 いや…… 5〜10キロの赤ちゃん抱いて走るのって、予想以上に大変ですよ。
旧作のフランソワーズはかなり両腕の筋肉が鍛えられてたことでしょう(笑)。

今回、イワンを抱っこしてるのは、005ジェロニモです。
うん、これ、すごく妥当だと思ったw



002

CVが小野さんだっていうんで、古代くんファンが飛びついてましたがw

ジェットとジョー、という組み合わせは、旧作からずっと「善くも悪くも濃い」関係でした(笑)。
ジェットとアルベルト、のエピソードもマンガにはありますが(グレートがお互いに変身して喧嘩する2人の仲裁をする話)、基本ジェットは仲間内ではジョーと比較的仲がいい。
これは、「ヨミ編」のラスト、最大の感動シーンとも言われてる、ジェットが成層圏からジョーを連れ帰る例のシーン以来、動かせない既成事実w。

今回は、そこを逆手に取った展開で、それだけでも「どうなるんだろう」と気になりましたねえ(笑)。


で、もっと気になるのはジェットの見た目です。

ハナが!!ちっさ(笑)。

つか、普通になったって言うんだなw
そして、オールバックの金髪が予想外に素敵。……あの見た目で、イシュタルとラブシーンしてほしい〜〜〜(分かる人だけ反応してw)。

そして、全身戦闘機へカスタムアップされてます。
どうなんでしょう。私はまあ、それほど抵抗なかったんですけど、
あのフラップとかエアインテークとかを着陸して全部収納したら。………ジェット、全裸!?
ってちょっと引きました(爆)………

それと、原作で「全身金属製のウロコ」に改造されたピュンマが、人間らしさを失った、って慟哭してるエピがありますが(そのおかげで、ピュンマは恋人にも逃げられたりと、散々な目に遭ってますね)今回のジェットの改造はそれの比じゃなさそうです。
………1980年代にあの改造ってのもすごいですけど。
…いいの?ってちょい思いました。
改造人間としての悲哀、は今回はテーマから弾かれてるようです。



003

この人についても賛否両論らしい(笑)ですが……
mixiのコミュとか見てると、分かれてますね〜〜〜〜。

原作や、平成までのアニメなどの003は、「清楚」が基本でした。
どっちかというと00ナンバーの戦士のなかでは「お客様」で、悪く言っちゃうと「足手まとい」だったよね。 けど、今回彼女はひたすら「イイ女」であります。強くてカッコイイ女、でもありました。 家庭的っていう匂いはしない。

そもそも、石ノ森先生の理想の女性は、若くして亡くなられたお姉様が原型、というのは有名な話。それがかつてのフランソワーズでしたが、原作も終盤近くでは、ギルモア研究所に侵入して来た暴漢をこともなげにぶっ飛ばすような強い女性にも成長してましたw。

今回は、そこへさらに、セクシーさが加わった!
ジョーとのラブシーンに度肝を抜かれたかたもおられるでしょうが、
あの2人の置かれた状況を考えたら「ほっといてやれば?」って気になりますよ〜(笑)。

ムチムチスーツの下は黒のランジェリーだし、
赤いドレスの胸元はスターシアより刺激的(笑)。

チームのCICとしての能力と、原作通りのジョーへの献身、それにあのイロケがあったら、もうゲストヒロインっぽいなんて言えません。
私はいいと思いましたね〜〜。



004

いや、面白い位置づけです。
キャラもすごくかっこ良くなったし、ニヒルな感じはそのままだし。
ドイツの特殊部隊で訓練教官やってたそうですが、搭載武器が旧式すぎて、博物館行きになるところだったらしい。……おいおい。

チームの和を乱す行動を取りがちだったアルベルトですが、そういう点では丸くなったかも。
大人な雰囲気になって私的には評価高いです(爆)。
(……でも、銃撃戦で004の手元に飛び散る薬莢を見てて、……そ、そのタマも特注品なんじゃないの!?そんなじゃあじゃあ湯水のよーに撃っちゃって、大丈夫なん??って心配になりました…………)



005

今回、一番カッコよくなったのが実はジェロニモなんじゃないでしょうか……。

見た目の地味さとは裏腹に、しょっぱなから大活躍。
超人ハルクみたいに段階的に見た目が変わるのや、カメハメハを撃っちゃうみたいなイメージの戦闘法もすげえ、の連続でした(笑)。

ただ、ちょっとだけ考えたのは。
原作で顕著だった、「チームいち優しいヒト・ジェロニモ」。
その優しさが、ほとんど際立たなかった……のが寂しいと言えば寂しかったですねえ。



006

わはははは。
……さすがに、原作のあの容貌を他のキャラと同じ水準に引き上げるには、ああするしか……(笑)。 しかも、世界を股にかける飲食店「張々湖」フランチャイズオーナー、名実共にセレブになっちゃってます。

原作で、貧困のあまりに首つって死のうとしたところをBGに拉致された彼ですけど、
時代が変わるとああなるんだなあ(w)。
ギルモア財団に寄付もしてるそうですし。
実質、006がサイボーグナンバーたちのスポンサーだったりするわけですが、そういう設定も面白いですね。

火炎放射の描写が、「すごく威力アル」って分かるのが心強かった。
原作より、ずっと小回りが利くし(w)戦闘能力は確実にUPしてますね。



007

………………う〜〜〜〜〜(笑)。
見た目がすっごいイケメンになってたのはいいんだけど。
出番が〜〜〜〜〜。
そ、それしか言えん……(苦笑)。



008

………………う〜〜〜〜〜〜(笑)×2。
普通の人だったよね…^^;
ふつうのオッサンだった。
ふっサン(違)。

27年の間に、生物学者から考古学者へ転向したんですね。
頭良いのは相変わらずですが、うーーーーーむw




009

彼は主人公なので、やっぱり書くことが沢山あるよね(^^;)。

絵はともかく。
ジョーは、ジョーだったか、というと。
んーーー、まあ、ジョー、でしたね。
うん。


一番「うわああ!!」って思ったのは、
加速装置を作動させてる時の描写ですね〜〜。

原作はマンガなんでともかく、今までのアニメで、
森さんや井上さんや桜井さんが「かそくそーーっっちっ」って叫んでた、あの「必殺技を叫ぶに等しい言い方」がちょっと恥ずかしくってヤだったERIにとっては、今回のボソっと呟くだけの「加速装置…」はすごく良かったです。

絵的にも良かった。

「ああ、こういう風に描いてくれた、こういうのが見たかったんだ!」っていう感動がありました。

戦闘中の相手の動きがスローモーで見えるシーン(は、ちょっとマトリックス入ってましたけど)w。
飛行中のミサイルからミサイルへ飛び移って爆破するシーン。
核爆発から逃げているシーン……
特に、地上を全力疾走しながら背後に迫る核爆発の火流から逃れるシーンは、
「ただ走ってる」んだけどもそれが凄く格好よくかかれてた!!
ああ、ここは原作の石ノ森先生に見て頂きたかったなあ、って心底思いましたねえ。



ギルモア博士

……ハナが、ちっさ(笑)その2w。

杖ついてヨロヨロ歩かれるお姿を拝見して、時間の流れが博士だけは通常だったんだなあ、って痛感しますね。
どんな天才でも、加齢は避けられない。

いっそ、ギルモア博士も脳のチューンナップを受けたらどうよ、と真剣に思いましたが。
だって、サイボーグのみんなは一応加齢しないっていう設定らしいですもん。
司令塔たる博士があれじゃ、ちょっと心もとない……




キャラ別に、勝手な感想をつらつら並べてみましたが、
総合してERIとしては新解釈・新描写とも、プラスだったと思ってます。

マイナーチェンジしたのは……008かな………^^;

まあ、原作で「人間らしさがない」って散々悲嘆にくれていた彼ですから、
フツーのオッサンになれて、彼自身は納得していたかもしれません………





009 個人的に「わお!」と思ったアレコレ 2 へ続く
(続くんかい…。次回は、ストーリーに関する独りよがりの考察、ですw)

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きっかけ

このところずっと無気力でしたが、前売り券を買ったので行かねば…と思い。

「009 RE:CYBORG」を観てきました。

今日は、久しぶりのお休みでしたし。

まあ、どうせリメイクだし。
なんか、巷では「難解」だってビミョーな評判だし。
でも、前売り券あるからなあ。
じゃ、行くか。
……3Dなの?
…目、疲れるかもなあ………


と、少々消極的に向かった劇場だったんであります。


が。



無気力を払拭するスイッチって、どこに落ちてるやら分かりませんね。



以下は「つづき」へ。

009の感想もついでに。
ネタバレ? ……
ネタバレ、どんな事書いてもその心配はないんじゃないかなあ、あの作品………??(笑)

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