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前回の記事への追記

前回「完結編」の録音に関する裏話を少し書きましたが、さらに追記です。





『完結編』のWikipediaを見てみますと、こういう記述もありました。




先述の通り島大介役は仲村、ささきのダブルキャストとなっている。公式では仲村の体調不良としているが、本作の音響監督を務めた本田保則は 2000年に受けた『まんだらけZENBU』の取材で表向きの理由だったと証言。本田によると西崎プロデューサーは島役の仲村の演技に不満を持っており、 完結編はささきを登板する事を熱望。音響スタッフからは反対の声があり前作まで音響監督を務めていた田代敦己が降板する事態となり本田が代わりに音響監督 を務めることになった。録音はささきがレギュラー陣と共に収録に臨み、後日仲村は別録りで録音しミキシングの際に仲村とささきの声を混在させる仕様となっ た。本田はこの仕様に対して現在も納得がいかず最後まで仲村の声を使うべきだったとしている。



『島の演技に不満を持っていた』
西崎さんは、もしかしたら本当に仲村さんと合わなかった、のかもしれません。
ただし、音響監督(田代さん、本田さん両名とも)はあくまでも島の声は仲村さんであるべきだと考えていたのは確かということです。
(声優を決めるのは主に音響監督なんですよね。今でもそうです。もちろん原作者やプロデューサーにも権限はあるのでしょうが、ほぼほぼ音響監督の采配で決まってます。が、かのヤマトの西崎Pですからねえ…  ^^;松本零士さんも太刀打ち出来ないほどの…)
そして、仲村さんが体調不良であったことも、事実です。



以下の文章は、単純に私の想像ではありますが…






島ファンの方には、こっちこそ初耳かも知れませんが、
とにかく仲村さんはこだわりの強い方でした。
悪く言えば偏屈、ってことになってしまうんですが…

仲村さんだけでなく、新劇俳優出身の声優さんにとって、アニメ出演は本当に苦痛だったと思われます。

それでも、本音を堪えてアニメ声優に徹したのが、今でも名優と称されるお歴々。富山さんなどはその筆頭ですよね。監督の要求通りに『声優の演技をする』ことが、声優として生き残る条件なのです(というか、それをしない声優は仕事を干されます)。


(私もね、声優やってた時はよく思いました… 養成所ではひとつの作品を何度も何度も練習するし、音響の先生はリタイアした昔のベテランなので、本当に理想的 な演技の授業を受けられる。小説が題材の映画なら、原作を読みその歴史の背景を深く考えながら役作りをして、その上でアテレコをするんです。でも、現場に 出たらアニメの30分番組の台本をポンポンもらう、午前はこれ、午後はこれ。原作がどんなに有名な作品でも、どんなに売れていてファンが多くても、声優は よほどの話題作でその上自分がレギュラー出演しない限り、ほとんど内容にはのめり込めない。原作読むこともない。そのヒマが無いんです)


役作り、に時間をかけて臨むべき舞台俳優を志して来た仲村さんにとっては、ヤマトで売れたことは不本意だった。声優なんて俳優の排泄物、って思っていらした(排泄物、という表現を本当にされていました)。
西崎さんのことはお嫌いで(はい、嫌いだっておっしゃってましたw)売れる物を作るからってああしろこうしろと偉そうに何様だ、って… しかも何度か面と向かって文句言ってる、というのもお聞きしています。あーあ言っちゃったw)


プロデューサーに楯突くというのがどういうことか、推して知るべしですよね。

大概は降板させられたくないのでそんなこと怖くてできません。

ですが、仲村さんに関してはこれをやる、というので仕事仲間内では有名だったのだそうです。


もう時効かと思うので書いちゃいますが…



「アビス」という海洋ミステリーSF映画。
仲村さんが主役をアテておられます。

後年、ハリウッドの監督がディレクターズカット版を出した。
劇場版で『不要』と判断してカットしたシーンを付け足したのです(今市場で見つけられるのはこっちです)。

これは見てみれば分かるのですが、付け足しのお陰でなんだか作品全体がチープになっちゃってます。「なんでそんなシーン入れるんだ、阿呆か!」と感じても 致し方ない出来になっている。配給会社としては、ハリウッドで出すっていってるんだからやらなきゃしょうがないじゃん、ってところでしょうが、主役の吹き替えとしては許せなかったのでしょうねえ…。


最初の吹き替え版を担当した音響監督は、洋画の名作をたくさん手がけた名監督だったそうで、演劇全般に関して造詣の深い方だったとか。
その方とは非常に意気投合し、仲の良かった仲村さんですが、付け足し部分を録音した別の監督はこれを実にやっつけ仕事のように行ったらしく、仲村さんはアテ レコスタジオでマイクをONにしたまま監督に対して怒鳴った……のだそうです……(何がその詳しい原因だったのか、まではちゃんとお聞きしませんでしたが…)

共演者の方々も、それはそれは驚かれたことだと思いますし、多分「触らぬ神になんとやら」な気分だったと思います(^^; もしも 私が同じスタジオにいたとしたら、主役の仲村さんのお気持ちは痛いほど分かっても、それをマイクONにしたまま怒鳴るのはちょっと…あまりにも大人げないかな、って感じる…)
録音終ったら、捨て台詞言ってとっとと帰って来た、ともおっしゃっていました(^^;;;;;)


そういうことを、ヤマトの時にもやってらしたのかもしれません(ない、とは言いきれない・汗)であれば、西崎さんが「あいつ気にいらねえ」ってなっても、まあ仕方ないような… てゆーか、どっちもどっち、みたいな………(^^;;;;;;;)

(晩年私がおそばで見ていても、間違ったことには間違っている!と飛び出して行って怒ってしまわれる方でしたし、ご気分によってものすごく振れ幅が大きいことはお嬢さんの言動からもよく知られていますしね)



良く言えばこだわりが強烈な、俳優が骨身に染み付いた演技者でいらした。
悪く言えば強烈な偏屈者。
お付き合いが最高に難しいタイプの役者さんだったろうことは想像に難くないです。



島ファンの方にとっては、知りたくないことだったかもしれませんね。
知りたくなかった、島大介の印象そのものの仲村さんが良かった、って方にはお詫び申し上げます。

ただ、演劇をかじった者としての私は、
あの方の強烈な個性は、確かに人当たりは難し過ぎて、一般には辛すぎるのかもしれないけれども、ひとつの完成された芸術だったのではないか…と思っています。

あの方の生き様が、そのまま、
仲村秀生、という役、だといっても過言ではないのだと。
お嬢さんが、かつてこんな風におっしゃっていたとか…
『父はゴッホのような人です』と。
ああ、なるほど、と私も思いました。


ゴッホがどんな人物だったか、調べてみると面白いです。
(あっ、これも島大介のイメージではないので、そっちを大事にしたい方は調べちゃ駄目ですよ!)


(^^;)


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  • by ERI
  • 2020/02/29(Sat)23:14
  • Edit
>ミナコさん
(^^;)ここでお返事スミマセン!
はい、秀生さんは、若山さんとは仲がおよろしかったようですよ。
お会いしていた当時、久しぶりにゲンさんとお茶した、と話してくださったことがありました。

神谷さんのことはお話に上ったことは無いのですが…
(伊武さんのことは、とても褒めておられました。それは印象に残ってます)

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