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あれから一年

まとまりがなくて、すみませんが…
思うことを、書かせて下さい。







昨年の、今日のことでした。


私は何も知らずに、蛍の絵を描いていて。

ふと、施設に入所されていては、
もうこの先はご一緒に蛍を見に行くことは出来ないのだろうなあ…と考えて悲しくなり。
でも、絵は描きかけだったのでその続きを描き………考えては、絵を描き……

そんなことをしていました。



そういえば、ずっとご無沙汰していました…
週に一度はメールを下さるのに、このところはそれもなく
お加減が悪いのかな、と漠然と思ったりしました。


思い立って、メールをしてみました。
お返事がありません。


いつぞや、ご自分で携帯のボタンをあれこれいじってしまわれ、迷惑メール設定をしてしまい、メ―ル自体受信出来なくなる…という事件を起こされたことがありました。
その時は、ご一緒に携帯ショップまで行って、解除をするようご案内したのです。

もしかしたら、またその類のことかもしれない。

私はそう考え、焦ることもなく7月30日は過ぎました。


ところが、何度メールを差し上げてもお返事が来ない。

ちょっと心配になっていた所、出所のはっきりしない訃報が流れているらしいと分かった。
「そんな莫迦な」と真偽を確かめに動いた私の見た物は。

明らかに、名前から本当のご親族と分かる、ある方のSNSへの書き込みでした。




呆然自失状態から立ち直るのももどかしく、
まずは入所されている施設へ連絡を取ってみると
「ここにはおられません」との返答。
入院されたので引き払われたとのこと。

入院。

ただの入院ならばと、祈るような気持ちでさらにご家族へ連絡を取ってみると。

公表するつもりはまだないけれど、親族の書き込み通りなのです、とのお返事……



初めて直接お話しするご家族が気丈に応対して下さるのにくらべ、
私は無様にも電話口で泣き崩れてしまい……
本当に見苦しいことをしてしまったと、当時を思い出しては反省しています……







ファンとして、また芸事の師匠として、
あの方を尊敬しお慕い出来た記憶は、私の一生の宝物となりました。

もちろん、いい思い出ばかりではありません…
当時はここに書けないような色んな事情で、弟子としてそれは黙っていられない、けれどご意見する立場ではない、と葛藤したり落ち込んだりする事も多々ありました。
弟子を甘やかしてばかりのお師匠様に、もっとダメ出しして下さい、と本気で怒ったこともあります。
かと思えば、出来ていると思っていた所をけちょんけちょんに批判され、凹むこともありました。

いずれにせよ、当初は「憧れのあの方に、夢だった声優になるための手ほどきを受ける」という、非常にミーハーな憧憬のみ突出していた私です…
しかも、それのみならず、知的好奇心を満たすには充分すぎるほどの濃い時間を、数年に渡ってご一緒させて頂いた。
ファンとしても、門下生としても、これ以上ないほどの栄誉を独り占めしたのは、間違いありません。




宇宙戦艦ヤマトのある設定集を手に取って、
久しぶりにパラパラ…とめくってみました。

すると、
あの方から来たメモの一枚が、無造作にはさんでありました……
(お手紙やメモなど、手書きのあれこれも、本当にたくさん頂いていたので
そのように無造作に本の間にはさんでしまったりなんかもしていたんです)


あなたのために、ある作品を録音しました。
今度、持っていきますね。

そう、自筆の言葉が書いてありました。
その文字は、ご高齢のために震えていましたが、私の目にはさらに滲んで見えました……



本当に、有形無形、たくさんの頂き物をしました………
奥様の経営なさる雑貨店で、バッグを買って来て下さり、私のお誕生日に下さったこともあるのです。
遺作となった「2199発進式」(ナレーション)は、東北新社から2枚もらったDVDのうち、1枚を私に下さいました……




そんなこんな、ファンから見たら垂涎の個人的なやり取りが、当たり前になっていました。
入所している施設には、おばあさんばっかりだよ。
脱走して会いに行きたいね。そんな冗談もメールで送ってきて下さいました。
退屈だから、遊びにいらっしゃい。それとも、こんな老人施設なんて面白くないかな。
そんなふうにすねたメールまで。



まさか、それが…
こんなに唐突に終るとは。
……微塵も思わなくて。


挟んであった一枚のメモすらも、胸に痛いと思ってしまうほどに。








7月30日。


それがあの方の命日です。
でも、あの方がこの世に生を受けた3月9日の方を、私は覚えていたい。
メールアドレスもshoesay1039だったんですよ。
英語でね、靴がものを言う、って覚えればいいの。面白いでしょ…と
笑っておられたお顔が思い浮かびます。




大事な人の亡がらを見る事無く、別れてしまったヤマト2の島大介。
あの人はもう本当にこの世界からいなくなってしまったんだ、と頭で理解出来ていても、
なかなかそれに慣れることは出来なかったでしょう。
当時私も、ご家族にお願いしてお別れをしにいくことは出来たかもしれない。
でも、今となってはそうせずに良かったと思っています…


優れた役者としてのあの方は、
記録媒体のそこここに、
一番輝いていた時の姿、その声のままで、
まだ生きておられるからです。




あの方を忍んで、今日は懐かしい映画をひとつ、観ようかと思います。

宇宙戦艦ヤマトでもいい。
あしたのジョーでもいい。
ド根性ガエルでもいい。
アタック・ナンバーワンでもいいです。

あの方が「世界で一番の名作」と仰っていたのは、古いフランス映画ですが「天井桟敷の人々」という作品。2番目が「第3の男」でした。お好きだった映画、といったら、この2本を私は挙げます。

私が一番好きなのは、やはり
「風と共に去りぬ」JAL機内上映版、です……

これだけは、市販されておらずネットにも上がっていません。
当時の出演者の中で吹き替えフィルムを手にされたのは、音響監督とあの方だけだったのです。
この「風と共に去りぬ」の分厚い台本を、あの方は大事に取っていらっしゃいました。
私もお借りして拝見し、とても感動しました。
あの方の書き込み方を真似して、私も自分の台本に同じような目印をたくさん、つけたものです……







仲村秀生さん。

私にとって、あなたは、いつまでも大好きな役者さんであり
尊敬する先生です。

いい思い出をたくさん。
ありがとうございます。












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